コラム、その他

化学系のラボやメーカーで使われるカタカナ語・英語

 研究室でも職場でも、カタカナ語が好きな人いますよね。

 知らないと恥ずかしい常識的な単語から、(使う方が)非常識な単語まで取りまとめました。

 ちなみにみなさんは、"ソリューション"と聞いて何を思い浮かべますか? 

 思い浮かべるものによって、あなたのいまの立場が分かるかもしれません。

化学系ラボなら知っておきたい単語

エバポ

 減圧により溶媒を留去する装置"エバポレーター"の略。エバポレーターで溶媒を蒸発させる操作も指す。

グロボ

 グローブボックスの略。空気に不安定な試薬等を扱う際に使用する。

イオン

 電子が過剰か少ない状態の原子や分子のこと。陽イオン(正に帯電)をカチオン、陰イオン(負に帯電)をアニオンという。大型ショッピングセンターでないことが多い

ラー

 水素化リチウムアルミニウム(LAH)のこと。ケトンやアルデヒドの還元に用いられる。水と激しく反応して水素を発生するため、取り扱いには注意が必要。翼神龍ではない。

クエンチ

 反応後に未反応の試薬を不活性化すること。

オーバーナイト

 終夜反応を回すこと。対象が人の場合は徹夜を指す。

サブミット

 論文を提出すること。内容に問題がなければ、レフェリーの評価を受ける査読へ進む。

レフェリー

 投稿された論文に対して意見する人。その分野の専門家から適任の人が選ばれる。

アクセプト

 投稿した論文が掲載可能と判断されること。嬉しい。

リジェクト

 投稿した論文が受理されないこと。卒業を控えた博士にとっては死を意味する。

就職するまでに勉強しておきたい単語

サプライチェーン

 製品が原料の状態からユーザーに届くまでの、購買・製造・販売などの一連の流れ。

バリューチェーン

 サプライチェーンにおいて、製品にどのように付加価値が生み出されているかに着目すること。

ステークホルダー

 利害関係者の意味。企業の場合、株主から従業員、顧客や取引先も含まれる。

サーキュラーエコノミー

 循環経済の意味で、製造や消費の過程で資源が循環する経済活動のこと。

コンプライアンス

 法令遵守の意味だが、企業倫理を含むときもある。

OJT

 人事や総務が職業訓練を現場に投げること。

AI

 人工知能のこと。

GHG

 温室効果ガスのこと。

LiB

 リチウムイオン電池のこと。

日本語の方がわかりやすい単語

アジェンダ

 議題だったり議事録だったりする。

フィックス

 確定すること。分野によっては修正することも指す。

コンセンサス

 同意のこと。

ダイバーシティ

 多様性のこと。

アサイン

 役割を割り当てること。

最後に ソリューションの意味は?

ソリューション

 解決策、もしくは溶媒のことを指します。

 化学系の方なら、どちらの意味も使う機会があるのではないでしょうか。

 実験が多い方は"溶媒"、マネジメントが多い方は"解決策"を想起しやすかったりするのかもしれませんね。

私は"解決策"が先に思いつきました。

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